生物界には人間の知りえない特異な体質や能力を備えた種が多く存在します。それらの力は未だ解明されていない面もあり、まさに超能力と呼べるでしょう。

今回の雑学では、生物の中でも昆虫にスポットをあて、彼らの予知能力から天候の変化を知る方法をご紹介します。

昆虫のもつ不思議な予知能力

「虫の知らせ」とはよく言ったもので、昆虫の中には様々な能力を駆使して、これから先の天候を知ることができる種が存在します。そんな昆虫のいつくかをご紹介しましょう。

カマキリ

秋も終わりに近づくと、カマキリのメスは産卵のために動き出します。卵は地上から50〜250cm程の高さのある草や木の枝などに産み付けます。

この高さには意味があり、冬になると雪が降り積もってしまいます。カマキリは今年の雪がどれくらいまで降り積もるのかを予知し、卵が雪で埋もれないギリギリの高さに卵を産み付けると言われています。

セミ

セミの中でもハルゼミと呼ばれる種のセミは、雨の日には鳴くことがありません。

まだ雨が降っているのにハルゼミの鳴き声が聞こえたら、その後しばらくすると天気は晴天に変わります。

これは明るさや気温の変化を感じ取り、天候の変化を察知していると言われます。

アリ

アリが巣の出入り口である穴をふさいでいる時は、まもなく大雨が降ることになります。

アリは触覚や体毛には「感覚子」が備わっており、味や音や気温など様々な情報を感じとることができます。この機能を使い、空気中の湿度が下がる、つまり低気圧が起こり始めている事を察知することができると言われます。

巣の中が大洪水になってしまわぬよう、大急ぎで穴に蓋をするのです。