赤鬼の格好と桃太郎の関係性
鬼といえば縞模様の腰巻きだけをまとい、頭からはツノが生えている想像上の生き物です。しかし鬼といえば誰しもがこの格好を思い浮かべることでしょう。
今回の雑学では、なぜ鬼があんな格好をしているのか。そして童話『桃太郎』との関係性についてご紹介します。
鬼が恐れられるのは
風水や陰陽道では、建物などの位置(方角)で吉凶を決定します。時計のように十二支の干支をグルリと時計回りに配置し、例えば墓石をこの方角に来るように設置すると良い。などという風に用いられます。
元々、鬼は死者の亡霊であると考えられており、その鬼がいる方角が北東であるとされています。この方角を鬼門といい、十二支では丑(うし)と寅(とら)にあたり、丑寅の方角とも言われます。
この事から、鬼は牛のようなツノを生やし、虎の皮の腰巻きをしている姿が描かれたのです。
桃太郎との関係性
童話『桃太郎』では、犬と猿とキジをお供に従えて、鬼退治へと向かいます。一見すると弱そうに思える動物のチョイスですが、これにはしっかりと理由があるのです。
鬼門は災いの方角ですが、その真逆の南西の方角は鬼門を封じ込める方角になります。この方角を裏鬼門といいます。この裏鬼門に位置する十二支が、まさしく戌(犬)と申(猿)と酉(鳥)なのです。