鳥のハトを漢字で「」と書きますが、なぜ漢数字で9を表す「九」という字が使われるのでしょうか。

鳩の漢字に隠された意味

漢字の成り立ちには指事文字・象形文字・形声文字・会意文字の4種類に分類されます。例えば、象形文字は形を表し、その漢字が作られてきました。鳩という漢字は、この分類の中では形声文字に分類されます。形声文字は音をもとに作られた漢字です。ハトの音、つまりハトの鳴き声から作られた漢字なのです。

ハトは「クルックー」「クックックック」と鳴くことから、その当て字として「九」という漢字が使われました。同じ鳥類でいえば、「ガーガー」と鳴く「鴉(カラス)」や、「コウコウ」と鳴く「鴨(カモ)」も同様の理由でその漢字が作られました。

鳥類以外でも、「ミャウミャウ」と鳴くことから「猫」という漢字が作られたりもしており、形声文字には面白い語源が多くあります。