身近に潜む害虫の中で人体に直接的に影響を及ぼすは、人間からは非常に嫌われる存在です。夏場の暑い時期に網戸を閉めているにも関わらず、部屋の窓を開けているといつの間にやら忍び込み、夜中には耳元でブーンブーンと耳障りな音を聞かせます。しかし、マンションなどの高層階に住むと蚊は現れないといいますが、本当なのでしょうか。

蚊の生存ゾーン

蚊は世界中に広く分布しており、約2500種もの数がいます。その中で日本に存在する蚊は約100種ほどといわれます。種類によって異なりはしますが、日本で生活している上で身近に存在する蚊の飛行高度の限界はおよそ10mとされます。これは建物の高さでいうと3階にあたります。つまり、マンションやビルなどの4階以上の高さにいれば、網戸を閉めていなくても蚊は滅多に入ってくることはないと言えます。

しかし風に乗って上空高く舞い上がってしまうこともあるため、必ずしも安全であるとは言い切れません。

また近年ではヒートアイランド現象などの対策として、ビルなどの屋上に庭園を作り、緑化している建物も多く見られます。このような場所になんらかの原因で蚊が繁殖した場合、蚊がビルの下に向かって飛行することがあります。こうなってしまうと高層階だからということは関係がなくなってしまいます。

蚊は高くは飛べませんが、高いところで生きられないわけではないのです。