鋭い角や牙を持ち、虎柄のパンツを履いてトゲの付いた金棒を持つ、そんなイメージが強い。当然ですが鬼は架空の存在で、その姿は創作でしかありえませんが、鬼は幽霊に近い存在だという可能性があるのです。

鬼の姿は見えない

漢字の本場である中国では「鬼(き)」は「死者の魂・死者の亡霊」という意味を持ちます。日本では奈良時代にこの漢字が使われ始めますが、「おに」と読むようになったのは平安時代に入ってからです。これは「姿が見えないもの」を意味する「隠(おん・おぬ)」が転じて「おに」になったとされます。

しかしその「姿の見えないもの」を表現する際に、鬼は怖いものだと分かりやすいように、現在イメージされているような鬼の姿が描かれだしたのです。