赤ん坊を授かる時に例え話としてよくされるのが「コウノトリさんが赤ちゃんを運んできてくれるんだよ」といったもの。しかし正確には赤ちゃんを運んでくれるのはコウノトリではない可能性があるのです。

コウノトリ伝説の発祥はヨーロッパ

ドイツのとある村で、子どもが出来ずに悩んでいて夫婦がいました。この夫婦の家の煙突の中に、ある日鳥の巣が出来ました。巣の中に卵を見つけた夫婦は、煙突からススが出ないように、暖炉を使うのを控えたのです。するとヒナがかえった数日後、夫婦も子どもを授かることが出来たのです。

この時に巣を作っていたのがコウノトリ・・・ではなくシュバシコウという鳥でした。シュバシコウもコウノトリ科の仲間ではあるのですが、コウノトリではありません。シュバシコウは赤いクチバシを持っていますが、コウノトリのクチバシは黒です。

しかしそれ以外はコウノトリとそっくりなシュバシコウは、西洋から日本にこの話が伝わった際に勘違いされてしまったというわけなのです。