怪力自慢のゴリラのお腹はなぜポッコリしている?
その握力は平均して500kgともいわれる怪力自慢のゴリラ。霊長類の中で最も大きく、パワフルなゴリラは、その力強いイメージから「ゴリラのイラストを書いてください」と言われると、つい筋肉質なマッチョな絵を描いてしまいがちです。しかしゴリラのお腹はポッコリと可愛らしく、まるで赤ん坊の様になっているのです。これはなぜでしょうか。
ゴリラは草食動物
プロレスラーでも、筋肉隆々な選手もいますが、ブヨブヨとしたお腹をした選手もいます。これは脂肪の塊にみえて実はしっかりと鍛えられた筋肉がびっしりとつまっています。ゴリラのお腹もこれと同じような感じなのでしょうか。
食べ物は体内のバクテリアによって分解されながら消化されていきます。この際にガスが発生してしまうのです。人間でも同じことが起こり、それがオナラの正体です。
ゴリラの主食は木の葉や果物など、その外見とは裏腹に草食がメインなのです。草や葉は非常に消化が悪く、より多くのガスが発生してしまいます。それに加えて体が大きいため、大量の餌を食べるため、計り知れない量のガスが発生します。これだけ大量のガスが発生すると、お腹がポッコリと膨らんでしまうのです。
もちろんポッコリとしたお腹の下にはプロレスラーの様に、分厚い筋肉の壁があるのでしょうが、それはトレーニングによって培われたものではないのでした。