悲しい時、嬉しい時、悔しい時、怖い時。様々なシーンでを流すことがあります。嬉し涙や悔し涙などと呼ばれていますが、実はそれぞれの涙のには違いがあるのです。

涙が流れるメカニズム

涙は目の横にある涙腺から分泌されます。涙の主な役割は、眼球への栄養補給や乾きを防止し、まぶたをスムーズに動かすための潤滑油の役割も担っています。この涙は感情に左右されずとも自然と分泌されるもので、人間は一日平均で3ccもの涙を分泌しているとされます。

涙の98%は水分であり、残りの2%にはタンパク質や糖質、ナトリウムやカリウムといった様々な栄養素が含まれています。

感情によって涙をながすことを「泣く」といいますが、これは交感神経と副交感神経の働きによるものです。怒っている時や悔しい時には交感神経が働き、嬉しい時や悲しい時には副交感神経が働きます。これによって分泌された涙は、成分が違うのです。

交感神経による涙は水分が少なく、逆に副交感神経による涙は水分が多いのです。水分が少ない分、交感神経による涙は塩辛く、副交感神経による涙は薄味ということになります。