日本でも大人気、値段も少し高いことから高級なイメージのあるプリングルス。じつはプリングルスは裁判の結果、ポテトチップスではないという判決が下されたのです。なぜこのような裁判が行われたのでしょうか。

なぜ裁判を起こす必要があったのか

この裁判を起こしたのは、なんとプリングルスの製造元であるプロクター・アンド・ギャンブル社。製造元会社自らが、プリングルスはポテトチップスではないと証明しようとしたのです。じつはこの裁判の背景には税金問題が関わっているのです。

製造元のイギリスでは、ポテトチップスは軽減対象外だが、ケーキやビスケットは軽減税率の対象となる制度があります。税金を軽減してもらうには、なんとかしてポテトチップスではないと証明する必要があったのです。

2008年にこの裁判が行われ、ロンドンの英国高等裁判所が下した判決は「プリングルズはポテトチップスではない」というもの。その理由は、プリングルスに含まれているじゃがいも原料が42%しかないことなどが理由でした。イギリスではポテトチップスは少なくとも原料の50%以上をじゃがいも占めていなくてはならないのです。

こうして、プリングルスはビスケットであるとされ、晴れて税金を軽減することに成功したのです。