キリギリスやコオロギの耳は脚にある
昆虫には人間のような耳は見当たりません。しかし多くの昆虫には、ちゃんと耳となる器官があるのですが、その場所は人間のそれとは全く違う場所に存在します。
昆虫の耳はどこにある?
人間は空気中の振動を鼓膜で感じ取ることによって音を感知します。対して昆虫の場合は、全身に生えている細かな毛や触覚で、音の大きさや方角を知る程度の聴覚しか持ち合わせていないのです。
しかし中には人間と同じく鼓膜を持ち、音に敏感な種類もいます。特に音に敏感といわれているのが「鳴く虫」である、コオロギやキリギリスです。これらの虫の聴覚器官にはしっかりと鼓膜も付いています。
昆虫の耳の位置は、種類によって違いがあります。人間の場合は空気中の振動を感知しやすい顔の横に耳が付いていますが、昆虫の場合は地面の振動などに敏感でなくてはいけないため、脚の付け根や節などに耳(鼓膜)をもつ種類が多いのです。