童謡『メダカの学校』でも歌われるように、かつて日本ではメダカの姿を見ることは珍しいことではありませんでした。しかし環境破壊が深刻になってくる1980年頃からメダカは徐々に姿を消し始め、ついに1999年2月には、 絶滅の危険が増大している種を意味する絶滅危惧II類に指定されてしまいました。

メダカの呼び名

そんなメダカは、かつては日本全土に分布していたことから、各地方で呼び名・方言がいくつも存在しています。

ウルメ、タナゴ、ザッコ、アイゴ、メザカ、ウギョコ、アブラメ、ウキ、ケンバイ、ノタメ、タカガミ。

これらは各都道府県で呼ばれている方言のほんの一例にすぎません。1980年に辛川十歩が書いた『メダカの方言』という本の中には、なんと約5000もの呼び方が存在すると記述されています。これは世界中の魚類の中で最も呼び名の数が多いものとされています。