『フランダースの犬』はネロとパトラッシュじゃなかった
泣けるアニメの代名詞『フランダースの犬』。原作はイギリスで、1872年に公開されました。日本語訳された初版は1908年のことで、当時は主人公のネロとパトラッシュなど、登場人物の名前が全く違うものだったのです。
フランダースの犬の日本語訳
内外出版協会から出版された日本語版では、ネロは清(きよし)、パトラッシュは斑(ぶち)、アロアは綾子(あやこ)、ステファン・キースリンガーは木蔦 捨次郎(きつた・すてじろう)などと訳されていたのです。
これは当時、西洋人の名前が受け入れにくいと考えられたためと言われています。
1975年にはテレビアニメ版の放映が開始されましたが、この頃にはさすがにネロとパトラッシュという名前に変わっていますが、いつからネロとパトラッシュになったのか、正確な時期は不明です。
アニメ版でも清と斑のままだったなら、全く泣けない物語になっていたのかも知れません。