日本ではゲンジボタルやヘイケボタルが有名ですが、実は国内には40種類ものホタルが存在します。世界に目を向けてみると、その種類の数はなんと2000種類ものホタルが存在するのです。夏の夜の風物詩として癒やしを与えてくれるきらびやかな光は、一体どうやって光らせているのでしょうか。また、目的はなんなのでしょうか。

ホタルのお尻はどうやって光っている?

ホタルのお尻が光るのは、ルシフェリンと呼ばれる発光物質と、ルシフェラーゼという酵素の化学反応によって起こります。ホタルの光は「冷光」と呼ばれ、ほとんど熱をもちません。電球など、エネルギーによる発光は通常、熱を伴いますので、つまりはエネルギーによる発光ではないのです。これは非常に珍しい生態といえます。

前述したとおり、ホタルには2000もの種類が存在するため、その生態も様々です。日本のホタルは成虫になったホタルのお尻が光るのが一般的ですが、種類によっては幼虫時にお尻が光、成虫時には光らないといった種族もいます。また、生まれてから死ぬまで一度も光ることのない種族も存在します。

光らせて何がしたいのか

お尻を光らせる目的も種族によって様々で、求愛のためのサインであったり、外的に対して「毒を持っているから危険だよ」と知らせる役割であったり、他種のホタルを呼び寄せて捕食してしまう種族もいるようですが、その最たる目的は未だベールに包まれているのです。