警察庁のデータによると、平成30年3月末時点で全国の車両用信号機は約127万機、歩行者用信号機は約101万機も設置されているとされます。信号機の灯りは当然、電球で光らせていますが、信号機の故障以外で電球が切れているのを見たことがありません。信号機の電球はどういう仕組みになっているのでしょうか。

信号機の電球の仕組み

結論からいうと、信号機の電球は寿命が来る前に専門の業者によって取り替えられているのです。実に素晴らしい手際の良さで交換していくため、あまり目にする機会がないのです。

現在では一般家庭でもLED電球が急速に普及しています。その理由は、電球の寿命が長く、かつ電気代が安いからです。もちろんこのメリットは信号機の電球にも該当します。そのため、前述した全国の信号機の内、既に約55.4%が白熱電球からLED電球に取り替えられています。

白熱電球の場合、電球の寿命は半年〜1年でしたが、LED電球の場合は寿命は7年〜10年と、約10倍にもなります。電気代も約10分の1になるとのこと。交通信号用LED電球を開発しているメーカーによると、一つの交差点の電球を全てLED電球に変えることで、年間約15万円も電気代が節約できると言います。