目覚めたら枕元にそっと置いてあるクリスマスプレゼント。子どもの頃は大変嬉しかったものです。クリスマスの前日はサンタクロースにプレゼントを入れてもらえるように靴下を用意しておきますが、そもそもなぜ靴下にプレゼントを入れる風習が生まれたのでしょうか。

サンタクロースのモデル

サンタクロースのモデルとなっている人物は、紀元前4世紀頃に東ローマ帝国でキリストの教えを説いていた聖ニコラスです。この聖ニコラスにまつわる有名な話が、次に紹介するクリスマスと靴下のお話です。

クリスマスと靴下

とある貧しい家族がいました。その家族は生活のために三人の娘を売らなければなりませんでした。その話を聞いた聖ニコラスは、真夜中にこっそりとその家の煙突に金貨を投げ入れたのです。その金貨は煙突の下の暖炉に干してあった靴下に偶然入りました。聖ニコラスは残りの二人の娘も救うため、再び金貨を投げ入れるのですが、三回目には家の主人に見つかってしまいました。

このことが町中に広まり、クリスマスには靴下を、そしてサンタクロースは煙突から入ってくるという言い伝えとなったのです。