女性の声援などを「黄色い声」と表現することがあります。当然、は付いていませんが、なぜだか黄色い声という文を見るだけで、それが甲高い声だと想像できます。声や音を色で表現するのは、古代中国にまでさかのぼります。

黄色い声はどんな声?

お経にも音程があるのはご存知でしょうか。古代中国の僧は、色の付いた墨を使いわけて経典を書き、その音程を表していたとされます。この際に、自分が分かるように好きな色を用いれば良いのですが、多くの僧は高い音を黄色、低い音を赤で書いたとされます。

日本では江戸時代になると、声を色で表現することが一般的になってきました。青(緑)・赤・黄・白・黒の5色を用いて、書物などに記されるようになります。

この文化の内、甲高い声を表す黄色い声だけが、現代もなお使われ続けているのです。