砂地にすり鉢状のくぼみを作り、その罠にハマった獲物を捕食する「アリジゴク」。アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫ですが、全てのウスバカゲロウの種の幼虫がアリジゴクなわけではありません。

アリジゴクの排泄

アリジゴクがウスバカゲロウになるまでにかかる期間は2〜4年とされます。その間は罠にハマる獲物を待ち続ける必要があるため、アリジゴクは非常に飢餓に強く、1ヶ月以上なにも食べなくても死ぬことはありません。

また、最大の特徴は、アリジゴクである期間中は肛門を閉じ、一度も糞をしません。成虫になる際に幼虫時に溜め込んでいた糞をまとめてするのです。

それでは排泄は一切しないのかというとそうではありません。長らく、糞一切の排泄を行わないとされてきましたが、2010年に小学4年生の男の子によって、尿のようなものは排出することが確認され、学会に発表、協会はこの事実を認めているのです。