マスクをしてもウイルスには効果がないのは本当?
インフルエンザに代表されるウイルスによる感染の主な原因は「飛沫(ひまつ)感染」によるものです。咳やくしゃみなどによって病原体が飛び散り、口や鼻などの粘膜に直接触れて感染するのです。
マスクに効果はない?
この飛沫感染を防ぐために、マスクの着用は必須といわれていますが、実際は効果が期待できないという意見もあります。
というのも、例えばインフルエンザウイルスの場合、ウイルスの大きさは約0.1μm(マイクロメートル)、一般的なマスクの穴の大きさは約5μmです。ちなみに、つまり、マスクの穴の大きさはインフルエンザウイルスの約50倍となり、これはザルで水をすくう様なものであり、ウイルスはマスクを簡単に通過してしまいます。
しかしウイルスは唾液と共に飛び散ります。その唾液の大きさは約5μmであるため、マスクを着用することにメリットはあるといえるでしょう。
実際にマスクを着用した際の効果は厚生労働省でも認められてはいますが、同時に明確な科学的根拠はないため、マスクを着用することのみによる防御を過信してはならないともアナウンスされています。
感染者のマスク着用は最低限のエチケットですが、感染を防ぐためにもマスクを着用することも大切です。