100℃は水が沸騰する温度で、人間が触れると火傷してしまう温度です。日本にも存在する俗にヘッピリムシと呼ばれる種の仲間である「ミイデラゴミムシ」は、なんと100℃のオナラをして外敵から身を守るのです。

100℃のオナラ

このミイデラゴミムシの体の中には二つの袋があり、中にはそれぞれ「ヒドロキノン」と「過酸化水素」という液体が入っています。さらにお腹にはその液体を調合する用の袋があり、外敵から襲われるなど身の危険を感じた場合に、その液体をお腹の袋に移動して混ぜ合わせて「ベンゾキノン」を作り出し、おしりから噴出するのです。

このベンゾキノンは100℃にもなる高温のガスであり、外敵は火傷を負うだけでなく、タンパク質を化学変化させる性質も持ち合わせることから、皮膚にも影響を及ぼします。

さらに、このガスを噴出する方向はある程度自由に操作することができるため、的確に外敵に向けて攻撃することができるのです。