8本生えているタコの足と呼ばれている部分は、正確には腕(触腕)になります。タコは驚くほど頭が良いとされ、外敵から身を守る際には遮蔽物に隠れ、逃げる際にはタコ墨を吐き出します。そして万が一の場合は、自慢の腕を切り離して逃げるのです。

切り離した腕のその後

じつはタコには再生能力が備わっています。外敵から身を守る際に犠牲にした腕は、その切れ目から新しい腕が再生するのです。完全に腕が切り離されなかった場合などでも、その切れ目から新しい腕が再生してしまうため、8本以上の腕を持つタコも存在します。日本では、96本の腕が生えたタコが捕獲された記録も残っています。

しかし冒頭で述べた通り、タコは非常に賢い生き物です。賢いがため、ストレスを感じることも判明しています。そしてあろうことかストレスによって腕が切れてしまうのです。さらに、ストレスによって切れてしまった腕は、再生されないのです。