6月の誕生石である真珠は、主にアコヤ貝から産出される天然の宝石です。貝殻となる成分を分泌する外套膜(がいとうまく)が、偶然に貝の体内に入りこむことによって真珠が生成されるのです。

真珠ができるまで

市場に出回っている真珠のほとんどは、養殖真珠というものです。球体に削った核を、アコヤ貝の体内に外套膜と一緒に挿入することで真珠層を形成させる手法です。天然の真珠は産出が稀で「月のしずく」や「人魚の涙」などと言われています。

真珠は貝殻の成分となる炭酸カルシウムの塊で、つまり成分は貝殻と同じであり、貝殻を生成する軟体動物であれば真珠は作れることが判明されています。

アコヤ貝以外でも、ハマグリ・アサリ・シジミ・ホタテなどの貝類からも真珠が発見されることがあります。しかしアコヤ貝から獲れる真珠に比べてその大きさはとても小さいようです。

ご家庭でこれらの貝類を食べる際にはチェックしながら箸を進めてみてはいかがでしょうか。