事実を元に制作された書籍やテレビ番組などは「ドキュメンタリー」や「ノンフィクション」作品と呼ばれます。どちらも嘘偽りのない事実が提供されます。ではこれらの違いは何なのでしょうか。

表現手段に違いがある

小説やテレビドラマなど、「この作品はフィクションであり、実在する人物・地名・団体とは一切関係ありません。」と記されることを目にします。言わずもがなフィクションとは想像で制作された作品であり、架空のお話という意味です。

その逆の「ノンフィクション」や「ドキュメンタリー」とは、先に述べたように事実を元に制作された作品です。

この二つの大きな違いは、その表現手段にあります。ノンフィクション小説、ドキュメンタリー番組という言葉は聞き慣れたものですが、ノンフィクション番組、ドキュメンタリー小説という言葉を聞くことはないでしょう。

そうです。これらの違いは「活字」か「映像」かによって使い分けられているのです。


似たような言葉に「ルポ」というものがあります。ルポライターという言葉に聞き覚えがあるでしょう。「ルポ」はルポタージュの略で、日本語では「現地報告」という意味になります。

ノンフィクションやドキュメンタリーは編集者の主観によって内容が編集して伝えられるため、製作者によって伝わり方が変わりやすい点があります。それに対してルポは主観的見解を加えずに、ありのままの事実を綴った作品の事を指すのです。