魚類にあてられる漢字は、そのほとんどが魚偏が付き、つくりの部分にはその魚の特徴が表されていることが多いです。しかし哺乳類であるはずのクジラが、なぜ「鯨」という漢字になったのでしょうか。

クジラは魚類?

例えばカツオは漢字で「鰹」と書くのは、干して保存色にした状態が非常に堅くなることからつけられています。他にもイワシ(鰯)は他の魚のエサになってしまうことや、水揚げ後に傷みが早いことなどから「弱」が使われています。

そしてクジラは、昔は超大型の魚だと考えられていました。計り知れないほどの大きさがあることから、数字の桁の一つであり、兆の万倍(10の16乗)を意味する「京」の字があてられたのです。

ちなみに哺乳類というのは、1758年にその概念が提唱され、次第に哺乳類という分類が広まっていくと、クジラもそれに該当すると認められるようになりました。