現在では多くの引越し業者が存在し、より安く、より良いサービスを競い合い、自社を選んでもらおうと努力をしています。大手の引越し業者を探していると、やけに「」で始まる名前の引越し業者が多いことに疑問を抱きます。これには集客する上で大切な理由があるのです。

引越し業者の客引き争い

最も早く業者名の頭文字に「ア」を用いたのは、大阪に本社を構える「アート引越センター」です。昔は業者に何かを依頼する際、職業別電話帳を手に業者を探す人が多くいました。もちろん現在でも電話帳は存在するので、インターネットが普及した現代でも電話帳は重要な役割を果たしています。

電話帳の記載順は基本的に五十音順です。五十音順では「ア」の次に来る文字は「ー」であるため、その二つを合わせた「アート」という名前にしたのです。

しかしその後、「アーク引越しセンター」や「アース引越しセンター」が登場したため、1番手に記載されるということはなくなってしまいました。

さらにこの手法が業界に広まりきってしまった現在は、絶対に1番に載りたいという気持ちがこもりすぎた、「アーア引越センター」「アーアーアイ引越サービスセンター」「アーアーアーアンシン引越サービス」などが登場し、しのぎを削っています。