通常、魚類は産み出された卵にオスが精子をかけて受精させます。体外受精といわれる方法です。しかしサメは魚類の中で珍しく、例外をもった生き物です。

今回はサメの受精に関しての雑学と、その一歩先にある驚きの真実をご紹介します。

サメの交尾

サメは魚類の中では珍しく、交尾をする魚類です。サメの交尾はとても特殊で、オスがメスの体内に挿入後、メスの体に噛みつきながら交尾をします。噛みつくだけでは飽きたらず、岩肌などに体を擦り付けるのです。もちろんメスの体はボロボロの傷だらけになってしまいます。

この理由には二つの説があり、一つは挿入時に体を固定する為に行っているとされるもの。もう一つは、単純に性的欲求を満たす行為とされています。

サメの漢字の由来

サメという漢字は、魚へんに交わると書いて「鮫」と読みます。これはつまり、魚類の中で珍しく交尾をする生き物であるという所が由来となっています。

サメには生殖器が二つずつ用意されている

もう一つの雑学として驚きなのが、サメにはオスにもメスにも生殖器が二つずつ備わっているという点です。
オスのクラスパー(人間でいうペニス)は、腹ビレが発達して出来たもので、左右それぞれのヒレに一つずつ付いています。一方のメスも子宮が二つあり、それぞれの子宮で卵を育てる事になります。


鮫は500種類もの種属がいるため、全てに該当するわけではないかも知れません。他にも鮫には雑学の宝庫と呼べるほど沢山の不思議な生態が隠されています。子どもが生まれるまでの間にもまた一つ雑学がありますが、それはまた別の機会に。