その愛くるしい表情から、昭和の時代に一斉を風靡したウーパールーパー。正式にはトラフサンショウウオ科が幼形成熟した「アホロートル」という名前です。研究によると、このウーパールーパーは驚くべき再生能力を持っているのです。

ウーパールーパーの再生能力

例えばトカゲは切り離した尻尾を再生することができるなど、再生能力を持つ生き物は多くいます。しかしウーパールーパーは四肢だけにとどまらず、心臓や脳の一部さえも再生できるほどの再生能力を持っているのです。

ウーパールーパーの全遺伝情報(ゲノム)は人間の持つヒトゲノムの10倍の約320億塩基対の情報量を持っており、2018年には国際研究チームがその全データを解読することに成功しました。この結果、体を再生するのに関係している遺伝子を突き止めたのです。

これは将来的に人間に対しての再生医療に一役かってくれる可能性と希望を持った研究と言って良いでしょう。