1984年3月11日、興行収入14.8億円を記録したスタジオジブリの看板タイトルである『風の谷のナウシカ』。その劇中には「ラン ランララ ラン ラン ラン」と、とても儚い歌声が印象的な歌が流れます。この声の主は一体なのでしょうか。

あの声は誰の声?

スタジオジブリ、宮﨑 駿の作品といえば、切っても切れないのが音楽を担当している「久石 譲(ひさいし じょう)」の存在です。『風の谷のナウシカ』も例外なく久石 譲が音楽を担当しており、ナウシカの世界観を存分に引き立ててくれています。

劇中に流れる「ラン ランララ ラン ラン ラン」という歌は、『王蟲の交流』または『ナウシカ・レクイエム』と呼ばれ、前者は王蟲とナウシカのシーン、後者はナウシカが蘇るシーンで歌われています。

この声の主は、「うたうまい」の名義で童謡を広める活動も行っている、歌手の「麻衣(まい)」。実はこの方、音楽家である久石 譲の娘なのです。

当時はまだ子どもだった麻衣がナウシカの歌を担当したのは偶然で、たまたま麻衣に歌わせてみたところ、曲のイメージと合致。そのまま麻衣の声を使用したというエピソードが残っています。