漫画・アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』に登場するユニークなキャラクターといえば、何といってもねずみ男でしょう。善悪の判断に乏しく、常に強いものの味方であるため、簡単に鬼太郎を裏切ることも多々あります。「ねずみ男」というのはいわゆる通り名的なものであり、設定上はちゃんと本名が存在します。

ねずみ男の設定とモデル

ねずみ男は非常に不潔でお金に汚い、水木しげるが創作した妖怪です。年齢は約360歳で、一張羅の着物は200年間洗ったことがなく、吐く息は10m先のハエを殺してしまうほど強烈なもの。前述した通り性格もひねくれており、いいところが全くないねずみ男。しかしひょうひょうとしたその生き様は、どこか清々しくもあります。

ねずみ男のモデルとなった人物は水木しげる自身と、先輩漫画家の梅田栄太郎であるとされます。当時、貧しい生活を切り抜けようとする梅田のたくましさと、ひょうきんで憎めないその人柄を反映したとされます。

そんなねずみ男の本名は「根頭見ペケペケ」といいます。ペケペケとは、水木しげるが出兵したニューブリテン島の言葉で「大便」を意味します。

散々たるキャラクター設定を付けられたねずみ男ですが、作者の水木しげるの一番のお気に入りキャラクターでもあるのです。