ウルトラマンが3分間しか戦えない大人の事情
地球にやってきた怪獣を、M78星雲から駆けつけて3分という短い間でズババっとやっつけてくれるウルトラマン。怪獣との戦闘が長引くと、胸についているカラータイマーが点滅してタイムリミットが近づいていることを知らせてくれます。視聴者はその光景を見てハラハラするのですが、そもそもなぜ3分間しか戦えないのでしょうか。
なぜ地球上に3分間しかいられないのか
そもそもカラータイマーというシステムが導入されたのには、ヒーローにも弱点がないと面白くないという発想から生まれたものです。それではなぜ3分間なのかというと、「3という数字が日本人に馴染みやすいから」という理由だそうです。
当時の野球界のスターであった長嶋茂雄の背番号が3、発売間もなくして大人気になったカップラーメンの完成も3分、そしてゴールデンタイムに放送されるほど大人気だったボクシングの1ラウンドの制限時間も3分と、ウルトラマンが誕生した当時には「3」にまつわり成功したものが沢山あったのです。
そして決定打になったのは、「ウルトラマンの登場時間は放送時間の10分の1くらいが丁度いいのではないか」という意見でした。ウルトラマンの放送時間は30分であったため、その10分の1の3分間の登場に決定したのです。ちなみに今では考えられませんが、ウルトラマンの放送時間は日曜日の19時からというゴールデンタイムに放送されていたのです。