お線香は様々な用途に合わせて色んな種類があります。どれも棒状をしているのが特徴ですが、夏場に大活躍する蚊取り線香は、渦巻き状をしているものがほとんどです。

蚊取り線香が渦巻き状になった理由

実は蚊取り線香も元々は細い棒状をしていました。しかしそれでは輸送時に破損しやすかったり、燃焼時間が1時間にも満たないという弱点があったのです。そこで、とぐろを巻いたヘビからヒントを得て、渦巻き状の蚊取り線香を考案したのが、「キンチョール」でお馴染みの「金鳥」でした。

太く長い上にスペースを取らない渦巻き状の蚊取り線香は、燃焼時間も約7時間になり、寝ている間の虫刺されの心配もなくなりました。また、この渦巻き状の蚊取り線香を上下反対にして重ねると、ピッタリと一枚の板状になるのです。製造面や輸送面で効率が良いのが想像できます。

ちなみに「金鳥」は会社名ではなく商標名であり、正式な会社名は「大日本除蟲菊株式会社」といいます。金鳥という名の由来は、この蚊取り線香の「金鳥香」から来ています。