「絹ごし豆腐」と「木綿豆腐」の違い
和食を始めとして中華料理でも大人気の豆腐。食卓に欠かせない定番の名脇役と言えるでしょう。ところで豆腐には絹ごし豆腐と木綿豆腐の二種類がありますが、違いは何かご存知でしょうか。
今回の雑学では豆腐の違いについてご紹介します。
豆腐の作り方
どちらの豆腐も、豆腐として作られる製造工程は一緒です。一晩水に浸して柔らかくなった大豆をすり潰し、これをこすと豆乳が出来上がります。これに凝固剤となるニガリを入れて型箱に流し込んで豆腐を完成させます。
二つの豆腐の違いは、型箱に流し込む工程から差が生まれます。
木綿豆腐
木綿豆腐を製造するための型箱は、小さな穴が開いています。この型箱に木綿の布を敷き、ニガリを混ぜた豆乳を流し込んで重しを乗せて水分を切ります。こうして出来上がった豆腐は、固い食感で、表面には木綿の布の跡が残ります。
木綿の布を使うことから、木綿豆腐と名付けられました。
絹ごし豆腐
一方の絹ごし豆腐は、穴の開いていない型箱を使います。木綿豆腐と比べて濃度の濃い豆乳を使用し、ニガリを混ぜて型箱に流し込んだ後は重しなどを使用せずに固めます。こうすることで食感はツルッとした、なめらかな口当たりの豆腐が完成します。
絹ごし豆腐は絹の布でこしているわけではありません。しっかりとした舌触りに対してツルッとした舌触りであることから、木綿に対しての絹であるという発想で名前が付けられたのです。