豆腐の味を純粋に楽しめる上、冬の寒さにぴったりな食べ物と言えば何と言っても湯豆腐でしょう。用意するものは豆腐と水と昆布だけというお手軽さですが、この昆布を使う理由はご存知でしょうか?

昆布を入れる本当の理由

昆布からはダシが出ることは言わずもがな。しかし湯豆腐にとって昆布を敷く理由はそれだけではありません。その証拠に、本来昆布でダシをとった後、その昆布は鍋から取り出しますが、湯豆腐の場合はそのままにしておくものです。

豆腐は急激に茹でてしまうと固くなったり、中にスが空いたりしてしまい、豆腐本来の味と品質を損なってしまいます。昆布を鍋底に敷くことによって、一旦昆布が熱を吸収するので、急激に茹るのを抑えてくれるのです。

昆布がない場合は適量の塩でも同じ効果が得られます。

湯豆腐は熱々を食べるのではなく、程よい暖かさで食べるのが正しい食べ方なのです。