カステラは室町時代末期にポルトガルから日本へ伝来し、日本で独自の発展を遂げたお菓子です。しかしカステラが普及して間もない江戸時代では、現代では考えられない食べ方をしていました。

江戸風カステラの食し方

江戸時代では、カステラは現代と同じようにお菓子としても食べられていました。しかしそれと同様に、おかずとしてや酒の肴としても食べられていたのです。

代表的なのがカステラと一緒に大根おろしを添えて食べるというもの。どうやら現代人の口にはあまり合わないようですが、それはカステラが江戸時代の頃と比べて格段に甘いからです。

当時は砂糖はまだ高級品だったため、甘さは控えめなカステラだったわけで、それゆえに大根おろしなどと一緒に食べるとさっぱりして酒の肴に合うのだとか。

他にも吸物のお麩のように、カステラに熱湯をかけて食したり、夏場の暑い時には冷水をかけて食べることもあったようです。