囲碁の碁盤は正方形ではない
囲碁で使用される碁盤は、高いものでは一千万円を超える値打ちがあるものも存在します。碁盤を実際に目にした事がない方も、碁盤がどういったものなのかは想像が付くでしょう。縦横に均一に線が引かれ、美しい正方形が描かれている。そんなイメージがありますが、実際は正方形ではないのです。
碁盤の種類と寸法
碁盤に使われる素材はカヤ、カツラ、イチョウ、ヒノキなど様々ですが、どの木材が使用されるかによって数千円から一千万円まで価格は大きく変動します。
碁盤の種類には19路盤、15路盤、13路盤、9路盤の四種類があり、数字は引いてある線の数を表しています。一般的な碁盤は19路盤で、15路盤は「連珠」という競技で主に使用されます。それ以下の路盤は初心者などが囲碁を楽しむ際に使われることが多いようです。
19路盤の寸法は縦1尺5寸(45.5cm)、横1尺4寸(42.4cm)であり、3.1cmも違いがある事がわかります。これには人間の目の錯覚が関係しており、完全な正方形よりも、若干長方形になっている方が美しく見えるからとの理由だそうです。