聖書に登場する「禁断の果実」は、エデンの園に生えている「知恵の実」のことです。エデンの園はアダムとイブが暮らしていた楽園です。そこには「善悪の知識の木」が生えており、その実を食べてはならないと神に言いつけられていましたが、二人はその実を食べてしまいました。

禁断の果実とは

禁断の果実を食べてしまった二人は、自分たちが“裸”であることを理解し、恥じらい、隠すようになります。このことを知った神は二人をエデンの園から追放してしまう。というお話です。

しばしば禁断の果実はリンゴであると解釈されますが、これはエデンの園や禁断の果実を題材にした絵画がリンゴを描いたから、それが広まってしまったとも言われています。しかし実際は禁断の果実がなんなのかは聖書に記述されてはいません。

また、善悪の知識の木の悪にあたる部分をラテン語で「マルス」といいますが、同じく果物のリンゴも「マルス」というところから、禁断の果実はリンゴなのではないかといった憶測が立てられたのです。