目の病気「ものもらい」の名前の由来
「ものもらい」とは、まぶたに起こる急性の化膿性炎症のことです。学術的には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」といいます。ものもらいは人から伝染するものだから「ものもらい」だと思っている方が多いようですが、それは間違いです。
ものもらいの名前の由来
「ものもらい」という呼び名は東日本に広くみられる呼び方で、その他にも「めばちこ」「めいぼ」「めもらい」など、地域によって差があります。
ものもらいとは「他人からこの病気をもらう」という意味ではなく、「他人から食べ物をもらうことで病気が治る」と信じられてきたことから付いた呼び名なのです。
実際にはものもらいは他人に伝染する病気ではありません。もちろん迷信の通りに他人から食べ物をもらうことで治るものでもありません。多くの場合は点眼薬で治療できますが、重症の場合には切開手術が必要になります。