2002年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)、そして2020年には新型コロナウイルスが蔓延しました。しばしば感染症は世界中で大流行し、人類に襲いかかってきます。しかし古くから現時点に至るまで、日本人でいえばおよそ8割の人が感染している感染症があるのです。

世界で最も蔓延している感染症

その感染症とは、生活習慣病の一つでもある「歯周病」です。歯周病は生まれ持って感染しているわけではなく、唾液感染によって感染する、立派な感染症の一つです。

口の中にはおよそ700種類の細菌が生息しており、この細菌が集まることで歯垢が発生します。1gの歯垢の中には1000億という途方もない数の細菌が集まっているのです。

歯周病が進行すると、歯槽膿漏などの症状が発生して、悪いケースでは歯が抜け落ちてしまいます。しかし最悪のケースはこれにとどまらず、歯周病は身体全体に悪影響を及ぼし、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があるのです。

歯周病は人類が最も多く感染している病気としてギネスブックにも登録されています。たかが口内環境と侮らず、日頃のデンタルケアを大切にしましょう。