日本語には元々「ラ行」で始まる言葉はない
私達が普段使っている日本語には、大きく三つの起源があると考えられています。一つは古くから日本に存在する大和言葉。中国の漢語に由来する言葉。海外から取り入れられた外来語の三種類です。この中で日本語の根源となる大和言葉には、ラ行で始まる言葉は存在しないのです。
本当にラ行の言葉は存在しないのか
それでは「これって日本語じゃないの?」といった言葉をいくつか挙げてみましょう。
- リンゴ
- レンコン
- ロウソク
- 陸
- 落語
日本でも盛んに栽培されていますが、原産は海外です。漢字では林檎と書きますが、これも中国から入ってきた漢語になります。
漢字では蓮根と書きます。大和言葉では「はすね」と読みますが、「れんこん」と読むのは中国読みになります。
蝋燭(ロウソク)も中国からの渡来品です。
陸(りく)は中国読みで、大和言葉では「おか」と読みます。
落語自体は日本の伝統文化ですが、昔は「おとしばなし」と呼ばれていました。現代のように「らくご」と読むのは明治時代以降といわれています。
これらはほんの一例ですが、他の言葉も語源を調べてみると日本語だと思っても外来語だったりする場合が多いのです。ではなぜラ行から始まる日本語は存在しないのでしょうか。それはラ行がとても発音しづらい音とされていたからという説が有力なようです。