「南極では風邪をひかない」は嘘
風邪は正式には「感冒(かんぼう)」や「急性上気道炎」といいます。総称として「風邪症候群」とも呼ばれます。
南極では風邪をひかない。とはよく耳にしますが、そもそも風邪を引く仕組みとは何なのかを知り、なぜ南極では風邪をひかないのかを学んでいきましょう。
風邪の原因
風邪の原因はウィルスや細菌に感染する事によって体が防御反応をしめし、風邪の諸症状を引き起こします。
人間の体は一度ウィルスにかかると、そのウィルスに対する抗体を作るため、同じウィルスに感染する事はありません。しかし原因となるウィルスは200種類以上も存在し、新しいウィルスも次々と生み出されるため、幾度と無く感染してしまいます。
南極で風邪をひかない理由
南極の平均気温は-50~-60℃ですが、この気温になると風邪ウィルスそのものが死滅するため、ウィルスに感染して風邪を引くことはないのです。
と多くの人が勘違いをしています。
ところが南極でもウィルス自体は生存しています。
しかし人口が極端に少ないため、人の体内で生存する機会がなく、感染症として風邪が流行することは無いため、風邪をひく可能性は極端に低いです。ですが、厳密に言うならば、ウィルス自体は存在しているため、南極でも風邪にかかる可能性はあるということです。
風邪ウィルスが体内に侵入しただけでは風邪の症状が強めに出ることはありませんが、疲労や睡眠不足などによって身体が弱っていたり、低気温などで身体が冷えている状況下にいる事で諸症状が表れてきます。常に水分と栄養を取り、身体を温かく保って風邪をひかないように気を付けましょう。