カーディガンは戦争から生まれた
寒い季節には定番のカーディガン。保温性が高い上に気軽にはおれる着やすさ。学生服の制服にも採用されています。
今回の雑学では、カーディガンの発祥についてご紹介します。
カーディガンは戦場から生まれた
カーディガンが誕生したのは1800年代の頃。イギリス陸軍のカーディガン伯爵が考案しました。
1854年に発生したイギリス、フランス、オスマン帝国による連合軍対、ロシア帝国の戦争「バラクラヴァの戦い」の中で、カーディガンが発明されました。
戦争が行われたのは10月25日。ヨーロッパのウクライナが戦場でした。この時期は非常に気温が低いため、兵士は保温のためにセーターを着て戦場へと出ていたのです。
この戦いで負傷した兵士を治療するために、衛生兵によって応急処置が行われるのですが、寒さも相まって負傷した兵士からセーターを脱がせるのは非常に苦労が伴いました。
このことから、あらかじめセーターの前部分を切り、ボタンを付けて止めれるようにするアイディアが生まれ、これがカーディガンの始まりとなったのです。
今では日常的に愛されているカーディガンですが、極寒の中で戦う兵士の存在がなければ、あと数十年はこの世に誕生することはなかったのかも知れません。