鼻の穴に生えている毛は「鼻前庭(びぜんてい)」と呼ばれる鼻の穴の入り口付近にしか生えません。入り口付近に生えるからこそ、鼻の穴から飛び出してしまいやすく、特に男性は処理に困る人が多いことでしょう。そんな鼻毛の正しい読み方は「はなげ」ではないのです。

鼻毛の役割と名称

近年では鼻毛をまとめてごっそり抜き取る専用のワックスなどが流行していますが、鼻毛はムダ毛ではありません。ホコリなどのゴミなどはもちろん、微粒子などもキャッチするので、鼻毛がないと風邪を引きやすくなることが考えられます。また、穴の中の乾燥を防ぐ役割も担っています。鼻の穴が乾燥すると、病原菌が繁殖しやすくなってしまいます。

鼻毛は1ヶ月で1cmほど伸びるとされており、手入れも割と頻繁に行うことでしょう。鼻毛も他の毛同様、伸びやすさは男性ホルモンに影響していますので、特に男性は手入れの回数がどうしても多くなってしまいます。調査によると、半数の人が鼻毛は抜いて処理をするという結果がでていますが、抜くことで毛穴が傷ついてしまって炎症を起こす可能性がありますので、切って処理する方が良いとされます。

いっそのこと穴の手前ではなく、奥に生えてくれないかなと思うことが多々あります。さて、そんな鼻毛ですが、医学的な正式名称は「はなげ」ではなく「びもう」と読みます。