なぜ線香の火は息で吹き消してはいけないのか
ご焼香やお参りの際に火を点けて供える線香ですが、口で息を吹きかけて火を消すのはマナー違反であるとされます。なぜなのでしょうか。
口は不浄なり
人間の口は不浄なものを飲み食いし、時として悪口を言うことから汚れのあるものとされています。不浄な口から出た息を吹きかけるのは、仏様に対してツバをかけるのと同等とされるのです。線香を上下に振って火を消す方もいるかもしれませんが、これもマナー違反です。この場合は火が飛び散って仏様を火傷させてしまう恐れがあるとされています。
また、これらの作法は線香の火を消す時だけに限らず、線香に火を灯すためのマッチやロウソクの火も、手であおいで消すのが正しいマナーとされています。