日本語では管弦楽団とも呼ばれるように、弦楽器、管楽器、打楽器から構成されるオーケストラ。花形とも言えるバイオリンから、一見すると地味に見えるシンバルやトライアングルまで、楽器は様々ありますが、報酬に差はあるのでしょうか。

シンバルだったら誰でも出来る?

結論から言えば答えはノーです。曲の頭から最後までを通しで演奏するバイオリンであろうが、最後の締めだけにしか使われない場合もあるシンバルまで、支給される報酬額は一律と言われています。オーケストラでは固定給、公演回数による歩合制など、いくつかの給与形態が存在しますが、多くのオーケストラは楽器による給与の差のない完全固定給制をとっているようです。

常に指を動かし、難しい譜面を完璧に弾きこなすバイオリンやフルートなどの有名所な楽器は、なんとなく難易度の高さが伺えますが、シンバルも実は奏者によって奏でる音色に違いがあるのです。素人がジャーンと鳴らすのと、プロが鳴らすのとでは明らかに音色の深さが違うのです。

また、シンバルの奏者の多くは、その曲の中で別の出番の少ない楽器を掛け持ちする場合が多いのです。例えシンバルしか演奏しないとしても、出番が少ないがために絶対にタイミングをミスしてはいけないという精神的なプレッシャーは計り知れないものといいます。