細胞は生物を構成する上で欠かす事の出来ないものです。人間の体も、細胞の塊であると言っても過言ではないでしょう。人間の細胞の大きさはおよそ10~30㎛(マイクロメートル)で、1㎛は1/1000mmという極々小さなものであることが分かります。それでは生物の中で最も大きな細胞はどれくらいあるのでしょうか。

最大の細胞を持つ生き物

人間の細胞は50~60兆個という膨大な数で構成されており、この細胞一つ一つが生き物であるという考え方もあります。実際に細胞を一つしか持たずに生きる生物がいます。それが単細胞生物です。小学校の理科の授業でミジンコ、ミカヅキモ、ゾウリムシなどのイラストや写真を見た記憶がある方も多いでしょう。これらが単細胞生物の代表格とされていますが、普段から日常的に目にするあるものも細胞になるのです。それが、鳥の卵です。

鳥の卵と言えばニワトリの卵をすぐに連想すると思います。あの卵もれっきとした一つの細胞なのです。そして鳥類の中で最大を誇るのはダチョウです。ダチョウの卵はニワトリの卵のおよそ30倍。大きさは20~30cmにもなります。このダチョウの卵も例外ではなく一つの細胞なので、現存する生き物の中で最も大きな細胞はと聞かれたら、ダチョウの卵と答えるのが正しいでしょう。