通常、ロウソクのは芯を中心として縦長に燃え上がります。しかし無重力状態(微重力状態)では炎は高く燃え上がらずに、芯を囲うように丸く燃えるというのです。

丸く燃える炎

炎が燃え上がるのは空気の流れによって発生する上昇気流によるものです。燃えるという現象は酸素があってこそのものですので、常に下から上へ向かって燃えていることになります。しかし空気の流れが存在しない無重力状態では、上昇気流が発生しないために、炎はロウソクの芯を囲うように丸く燃えるのです。

そして炎の色は温度が高いとオレンジ色に、温度が低いと青色に見えるのは理科の授業で習ったはずです。燃えるために必要な酸素が極端に少ない状態では、酸素が供給される速度が低下するために、オレンジ色の炎は発生せずに全ての炎が青色に見えるのです。