セロハンテープは1930年にアメリカの3M社によって開発されました。以後、日本に輸入されてからは日常生活に欠かすことのできない便利な文房具として、生活に根付いています。そんなセロハンテープの原材料は何なのでしょうか。

セロハンテープの原材料

セロハンテープは、セロハンという素材の片面にだけ接着剤を付け、帯状にしたものです。接着剤だけでなく、テープがスムーズに剥がれるように、剥離剤なども塗ってあります。それではセロハンとはどのような素材なのでしょうか。

セロハンはパルプと呼ばれる植物繊維を薬品で溶かすなどの工程を経て生成されます。この植物繊維は、木材から抽出されることから、原材料は木であるということが分かります。木から無色透明なシートを作れるなんて、不思議な話です。

ちなみに日本へセロハンテープが伝来したのは戦後のこと。それまではGHQによって日本に輸送されていたセロハンテープを、医療用絆創膏メーカーであったニチバンに製造を依頼したことから、日本での製造が始まりました。セロハンテープは一般的に「セロテープ」という呼び方もされますが、セロテープはニチバンの登録商標なのです。