水に浮く野菜と沈む野菜の違い
下ごしらえをした野菜や生野菜などを水にさらしてみると、野菜によって水に浮くものと沈むものに分かれます。これには野菜がどういう風に育つかが大きく関係しています。
水に浮く野菜の見分け方
基本的には、キュウリやピーマン、ナスなど、地上で育った野菜は水に浮きます。重くて浮きそうにないスイカも、地上で育った野菜としてしっかりと浮きます。逆にニンジンやジャガイモ、大根などといった、地中で育った野菜は水に沈むのです。レンコンは穴が沢山開いているので水に浮きそうなイメージですが、レンコンは地中で育つ野菜なので、ちゃんと沈んでくれます。
なぜこのような事が起こるかというと、空気密度の違いです。地上で育つ野菜には空気の密度が非常に多く、水に浮きやすいのです。逆に地中で育つ野菜にはあまり空気は入っていません。雨などでぬかるんだ土壌を野菜が浮いてこないように進化を遂げたと言われます。
ただし中には例外があります。その代表格がトマトです。トマトは地上で育つ野菜なので浮くはずなのですが、沈むトマトもあります。これは成熟度合いが関係しており、熟したトマトは水に沈みますが、まだ若いトマトは水に浮いてしまいます。また、タマネギは成熟度合いに関係なく、地中で出来る野菜なのに水に浮くという特性を持っています。