テレビドラマなどでよくあるシーン。雪山遭難したカップルが山小屋に避難している。「寝るな!寝たら死ぬぞ!」。懸命に眠りそうな彼女を揺り起こす彼氏。

しかし生存率を高めようとするこの行為には間違いがあるのです。

救助は寝て待て

雪山で遭難した場合に重要なのは、体力の確保です。遭難から脱しようと無駄に動き回ってみたりしては、体力を消耗してしまいます。また、体が濡れていたりした場合は低体温症になってしまい、死へのカウントダウンを導くことになります。

そうならないようにまずは体力の温存を心がけましょう。前述した例でいえば、山小屋がある事態で雪風が防げますので極めてラッキーです。そうでない場合はかまくらなどを作ることをオススメします。次に絶対に必要なのが体温の確保です。毛布や寝袋があるのなら言うことなしです。体温が下がらないように注意さえすれば、睡眠をとる事で体力を回復、保持したほうが、生存率が高まるのです。