ベガ、アルタイル、シリウスなど、一等星と呼ばれる星は21個あります。一等星とは、宇宙に点在する恒星の明るさが最も明るいものを言います。これよりも暗いものを二等星、三等星と言います。ではギラギラと光を放つ太陽は何等星なのでしょうか。

太陽は何等星?

詳しくいうと、星の明るさの単位には「等級」が用いられます。一等星とは一等級に属する星の事で、一等級は明るさの単位が0.5~1.5等星の星を指します。地球から見た場合の等級によって、一等星、二等星と区分されるのです。これを「視等級」と呼びます。

では地球から近く、地球に朝をもたらしてくれている太陽は何等星なのでしょうか。等級のポイントは明るければ明るいほど数値が低くなります。

最も明るいとされるシリウスが-1.46ポイント、次いでカノープスが-0.74、ケンタウルスが-0.1となっているところを、太陽はなんと-26.75ポイントと桁違いの明るさを誇っています。しかし等級の上限は1であることから、太陽をもってさえも一等星どまりなのです。

絶対等級とは

ちなみに視等級が地球から見える恒星の明るさなのに対し、絶対等級という考え方があります。絶対等級は、全ての星が地球から同じ距離にあるとした場合、その星の明るさを数値にしたものです。つまりその星が放つ明るさそのものを、純粋にランク付け出来るというわけです。

絶対等級で考えた場合、星の明るさのランキングは大きく変動します。例えば視等級では圧倒的大差を付けてトップに君臨している太陽は、絶対等級では4.82ポイントとなり、視等級で二等星までの星の中ではなんと最下位になってしまうのです。