電気は電子の動きによって発生します。乾電池では、マイナス極からプラス極へと電子が移動することによって電流が生じ、電気が発生する仕組みになっています。それでは強力な電気を生み出すことのできる電気ウナギの体はどのような仕組みになっているのでしょうか。

電気ウナギの形態

電気ウナギは、筋肉の細胞が「発電板」という細胞に変化した発電器官を持っています。数千個の発電板が並んだ発電器官は、体長の5分の4ほどになります。電気ウナギの場合は頭がプラス極、尾がマイナス極になっているのです。

電気ウナギが発生する電圧は、瞬間的に最高600〜800Vの強力なものになります。電気ウナギは体内に蓄えた脂肪が絶縁体の役割を果たすため、自分自身は感電することはないのです。